「クラフトビールに興味はあるけれど、お店のメニューを見ても種類が多すぎて、どれを頼めばいいかわからない……」そんな風に感じたことはありませんか?
最近ではスーパーやコンビニでも手軽に買えるようになりましたが、実はクラフトビールには数え切れないほどの「種類」が存在します。味も香りも、私たちが飲み慣れている一般的なビールとは驚くほど違うものがたくさんあるのです。
この記事では、「種類」が多すぎて迷ってしまう初心者の方に向けて、これだけは押さえておきたい代表的なスタイルをわかりやすく解説します。
自分の好みにぴったりのクラフトビールを見つけるための「地図」として、ぜひ参考にしてみてください。「苦いのは苦手」「フルーティーな香りが好き」といった、あなただけの正解がきっと見つかるはずです。
クラフトビールの種類を知るための第一歩「ラガー」と「エール」

クラフトビールの世界を覗くと、ラベルに「ペールエール」や「ピルスナー」など聞き慣れない名前が並んでいて戸惑うかもしれません。しかし、実は世界中のほとんどのビールは、大きく分けると「ラガー」と「エール」の2つのグループに分類されます。
この大きな区別を知るだけで、自分に合った種類選びがぐっと楽になります。
スッキリ系の「ラガー」
私たちが普段、居酒屋などで「とりあえず生!」と頼んで出てくるビールの多くが、このラガーの仲間です。
- 特徴: 低温でゆっくり時間をかけて発酵させるため、雑味がなくスッキリとした喉越しが楽しめます。
- 味わい: 喉を潤す爽快感があり、どんな料理とも相性が良いのが魅力です。
香りとコクの「エール」
クラフトビールの主流となっているのが、このエールというグループです。
- 特徴: 少し高めの温度で短期間に発酵させることで、フルーティーで豊かな香りが生まれます。
- 味わい: 喉越しよりも「香り」や「深いコク」を重視するものが多く、ワインのようにゆっくりと味わうスタイルに向いています。
まずはこの2つの違いをイメージしながら、自分の好みが「キレのある爽快感」なのか「華やかな香り」なのかを考えてみると、クラフトビール選びがもっと楽しくなりますよ。
次は、具体的にどのような種類があるのか、人気のスタイルを見ていきましょう。
クラフトビール初心者がこれだけは押さえたい!代表的な5つの種類

「ラガー」と「エール」の違いがわかったところで、次は具体的によく見かける種類を5つに絞ってご紹介します。
お店のメニューやボトルのラベルによく書かれている名前ばかりなので、これらを覚えるだけでクラフトビール選びの失敗がぐんと減りますよ。
ペールエール(Pale Ale)
クラフトビールの世界への入り口として最もおすすめなのが「ペールエール」という種類です。
- 特徴: モルト(麦芽)の香ばしい甘みと、ホップの華やかな香りがバランスよく調和しています。
- ポイント: 「まずは王道から試したい」という方にぴったりな、親しみやすいスタイルです。
IPA(アイピーエー)
今、世界中のクラフトビール愛好家に絶大な人気を誇っているのが「IPA(インディア・ペールエール)」です。
- 特徴: ホップを通常のビールより贅沢に使用しているため、強烈な苦味と柑橘類のような鮮烈な香りがあります。
- ポイント: 一度ハマるとクセになる味わいで、パンチのある刺激を求めている方向けの種類です。
ヴァイツェン(Weizen)
「ビールの苦味がちょっと苦手……」という方にぜひ試してほしいのが「ヴァイツェン」です。
- 特徴: 原料に小麦を多く使っており、バナナのような甘い香りとフルーティーな酸味が特徴の種類です。
- ポイント: 苦味がほとんどなく、シルクのような優しい口当たりを楽しめます。
ピルスナー(Pilsner)
私たちが最も飲み慣れている、黄金色に輝くビールの種類です。
- 特徴: 爽やかなホップの香りと、キレのある苦味が特徴のラガー系ビールです。
- ポイント: クラフトビールのピルスナーは、大手メーカーのものより麦の味わいやホップの香りが濃く感じられるものが多いので、飲み比べに最適です。
スタウト(Stout)
見た目のインパクトが強い、真っ黒な色が特徴的なクラフトビールです。
- 特徴: 麦をコーヒー豆のようにロースト(焙煎)して使うため、チョコやコーヒーのような香ばしさがあります。
- ポイント: 非常に濃厚でコクがあるため、冷やしすぎず少し温度を上げてゆっくり飲むのが美味しい楽しみ方です。
このように、一口にビールと言っても、種類によって色も香りも全く異なります。まずはこの中から、直感で「美味しそう!」と思ったものから手に取ってみてください。
失敗しない!好みのクラフトビールを見極める3つの指標
お店のメニューや缶のラベルを眺めていると、ビールの名前の横にアルファベットや数字が書かれていることがあります。実はこれ、そのクラフトビールがどんな味なのかを教えてくれる大切なヒントなのです。
専門的な知識がなくても、「3つの指標」を知っておくだけで、自分の好みに合った種類をぐっと探しやすくなります。
ABV(アルコール度数)
「Alcohol By Volume」の略で、私たちが普段から目にしているアルコール度数のことです。
- 目安: 一般的なビールは5%前後ですが、クラフトビールには3%ほどの軽いものから、10%を超える飲み応えのある種類まで幅広くあります。
- 選び方: その日の体調や、「1杯をゆっくり楽しみたいか」「何杯か飲み進めたいか」に合わせて選んでみましょう。
IBU(苦味の強さ)
「International Bitterness Units」の略で、ビールの「苦味」を数値化したものです。
- 目安: 日本でよく飲まれるピルスナーは20前後。先ほど紹介したIPAなどの種類は、50〜100といった高い数値になることもあります。
- 選び方: 「苦いのが好きならIBUが高いもの」「苦手ならIBUが低いもの」と覚えておくだけで、注文時の失敗がなくなります。
香りのフレーバー
数値ではありませんが、メニューに記載されている「香りの説明」も、好みの種類を選ぶ際の重要な判断基準です。
- 香りのタイプ: グレープフルーツやレモンのような爽やかな香り(IPAやペールエールに多い)。
- トロピカル系: マンゴーやパイナップルのような甘い香り。
- スパイシー・ハーブ系: コショウや草木のような独特な香り。
これらの数値をチェックする癖をつけると、「自分はIBUが30くらいで、柑橘系の香りがする種類が好きなんだな」といった具合に、好みの傾向がはっきりと分かってくるようになります。
初心者におすすめ!クラフトビールの「種類」を飲み比べる楽しみ

自分にぴったりの種類を見つける最短ルート、それは少しずつ色々なビールを試してみる「飲み比べ」です。
クラフトビールは、たとえ同じスタイルであっても、造り手によって驚くほど個性が異なります。いきなり大きなグラスで1杯頼むのが不安なときは、以下の方法で自分だけの「正解」を探してみましょう。
「ビアフライト」を活用しよう
クラフトビールの専門店(ビアバー)に行くと、小さなグラスで3〜4種類のビールをセットにした「ビアフライト(飲み比べセット)」が用意されていることがあります。
- メリット: 一度に複数の種類を味わえるので、自分の好みの傾向(「苦いのが好き」「香りが強いのが好き」など)がその場で見えてきます。
- コツ: 迷ったら、店員さんに「初めてなので、特徴が違うものを混ぜてほしい」と伝えてみてください。
飲む順番にも小さなコツがある
いくつかの種類を同時に楽しむときは、「色の薄いものから濃いものへ」という順番で飲むのがおすすめです。
- 理由: 一般的に色が濃いビールや、苦味の強いIPAなどは味が非常にしっかりしています。先にそれらを飲んでしまうと、繊細な味わいのビールの味がわかりにくくなってしまうためです。
- 流れ: ピルスナーやヴァイツェンから始め、最後にスタウト(黒ビール)へと進むと、最後までそれぞれの個性をしっかり感じられます。
缶ビールなら「裏面」をチェック
最近はスーパーでも多くの種類のクラフトビールが手に入ります。自宅で飲み比べをするなら、缶の裏面に記載されている「味のバランス表」を見て、数値や特徴が極端に違うものを2つ選んでみてください。
色や香りを比べるだけでも、立派な体験になります。自分の鼻と舌で感じた「直感」を大切に、楽しみながらスタイルの違いを体感してみましょう。
まとめ:自分好みのクラフトビールを見つけよう
ここまで、クラフトビールの基本的な分類から、代表的な種類の特徴、そして自分好みの1杯を見極めるための指標について解説してきました。
最初は「名前も種類も多すぎて難しそう」と感じていた方も、少しだけ視界が開けてきたのではないでしょうか。最後に、大切なポイントをおさらいしましょう。
- まずは「ラガー(スッキリ)」か「エール(香り豊か)」かの好みを考えてみる
- 迷ったら、王道の「ペールエール」や苦味の少ない「ヴァイツェン」から試してみる
- 苦味が気になるなら、メニューの「IBU」という数値をチェックする
- 一度にいろいろな種類を試せる「飲み比べ」を活用して、自分の直感を信じる
クラフトビールの最大の魅力は、その「自由さ」にあります。決して難しいルールがあるわけではなく、自分が「美味しい」と感じる種類を見つける過程そのものが、最高の大人の遊びです。
次にビールを手にする時は、ぜひラベルの名称や色、香りを意識してみてください。きっと、今まで以上に深い味わいと楽しい時間が待っているはずです。
クラフトビールをより楽しむための厳選アイテム
自分好みの種類が見つかったら、次は自宅でのビールタイムをより豊かにしてみませんか?楽天市場などで手軽に揃えられる、クラフトビール初心者の方におすすめのアイテムを3つご紹介します。
味わいの違いを体感!種類別ビアグラスセット
ビールの種類に合わせてグラスを変えると、驚くほど香りの立ち方や口当たりが変わります。
「香りを広げる形」や「喉越しを良くする形」など、代表的なスタイルに対応したグラスセットが人気です。専用のグラスで飲むことで、クラフトビールが持つ本来のポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
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人気銘柄が勢揃い!クラフトビール飲み比べセット
「近くのお店には数種類しか置いていない……」という方には、オンラインで注文できる飲み比べセットが最適です。
この記事でご紹介したIPAやヴァイツェンなどがバランスよく詰め合わされたセットなら、自宅にいながら手軽に種類ごとの違いを体感できます。まずは定番の銘柄が揃ったセットから試してみるのがおすすめです。
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お店のような泡を自宅で!ハンディビールサーバー
より本格的な味わいを目指すなら、缶ビールに取り付けるだけのハンディビールサーバーが便利です。
超音波で繊細な泡を作ることで、お店で飲むようなクリーミーな口当たりを再現できます。特に香りの強いエール系の種類は、きめ細やかな泡によって香りが閉じ込められ、より贅沢な1杯へと進化します。
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